&rose

2月 23

quote 卒園式はごく一般的な形式で進む。

自分の子供をみてここまで成長いたしましたか等と感慨深いものを感じつつ、卒園式は質素に進んでいた。
もちろん、自分自身の卒園式の記憶などもうない。多分名前を呼ばれて「はい」と返事をして何かをもらったんだろうとは思うが、もはや記憶にすら残ってはいない。

そしていよいよ最後。椅子の下のカゴをお持ちくださいと言われて、言われるがままにカゴを見てちょっと驚いた。そこには色とりどりの紙吹雪用に切り刻まれた折り紙がびっしりと詰まっていたのだ。

この「びっしり」というのは言葉では正直表現することはできないし、その場にいて初めてその感動を味わえるものだということはわかっているが、とにかくすごい量だった。そしてこれが、子供たちやそれを見守る家族の分まで全て用意されていた。

最後にこの紙吹雪を一斉に、全員でまく。その量が半端ではないので、スーツのあちこちに入り込むし、床は色とりどりの折り紙でびっしりになった。その光景と感動は今でも忘れられない。ぶわーっと舞う大量の折り紙は大人すら感動させるものだった。

もちろん子供たちも楽しそうに折り紙を空高く投げつけていたが、こちらもあまりにも感動して子供を見るのも忘れるほどだったのだ。それまで静かに進んでいたホールも、大人や子供たちの歓ついて考えてみたい。 喜の声で賑わった。そしてそのままの状態で終わる。終わった後は子供と親はみなこう話す。

「すごかったね!おめでとう!」と。

多分だが、どう考えてもこれらの折り紙を用意するのは大変だ。職員たちの飽くなき情熱が感じられたし、これを掃除するのも大変だろう。一見すると無駄なことなのかもしれない。しかし、今だに娘は卒園式の紙吹雪はしっかりと覚えているし、私もきっとこの先忘れないだろう。

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